こんにちは。
僕の祖母の口傳から生まれた焼菓子を、ご紹介致します。
僕の祖母は背も体も小さい人でしたが、心はとても大きい人でした。
僕の代から旭軒は、洋菓子屋として生まれ変わりましたが、
祖母の代は、和菓子屋として営業していました。
「ばあさんの和菓子をよう喰わされたわ~、よう怒られたもんなぁお前のばあさんに」
祖母と仲の良かったお客さんからこんなほっこりする様な話も聞いたりして・・・
地元の皆さんから愛される、そんな人でした。
いつもどんな事があっても、毅然としていて元気で本当によく働く人でした。
そんな僕のおばあちゃんからの口傳
努力こそ人生の花道

これは実際に祖母が書いたものです。
貧しくて小学校も行けなかったので、漢字がうまく書けず、人生の生の字が間違っていますが(笑)
29歳の年に戦争が始まり
そして戦後の貧困から抜け出すため、病気になっている暇なんかない
働かなければ生きていけない
ただただ家族を養うために努力して働いた
生きていくために・・・
そんな祖母の想いがこれを見て、伝わってきました。
祖母の背中、この力強い言葉から、僕は「努力」の大切さを学びました。
そして
祖母の口傳を、焼菓子に託して・・・このマロンパイが出来あがりました。
おばあちゃん口傳 心の花ロード
渋皮栗を丸々一つ、あとはマロンクリーム
これをパイ生地に包んで香ばしく焼いたマロンパイです。
和菓子屋をしていた祖母がよく作ってくれた渋皮栗がゴロゴロ入った羊羹。
僕も祖母も大好きでした。
その渋皮栗を使ったマロンパイ。
これを作っている時、おばあちゃんの懐かしい顔を思い出すよ。
天国で美味しいと言ってくれてるといいなあ。